明治・大正の金具屋(100〜70年前)

山の内温泉(大正15年発行 山の内旅館組合著)より

渋温泉は最近一ヵ年間の統計によれば約十萬余人の浴客を呑吐して居る、それによって如何に其賑盛なるかは察せられよう。

神亀年間僧行基来って初めて沐浴し、薬師の像を刻んで泉側に安置し、後嘉元二年温泉寺開山、虎関師練国師が浴場の経営をはじめたのが当温泉の基であった。

山と川との間に十四戸の構荘な内湯旅館と大湯をはじめ、初湯、笹の湯、神明滝湯、七繰湯、目洗滝の湯、千代の湯、寺の湯、等の浴場を挟んで数十軒の商店が

連なって宛然市街をなして居る。ことに大湯は風雅な古代建築で崇高の感に打たれ浴槽の下からは温湯がじかに湧出しているので、ラヂウムエマナチオンの発散少なく効能が殊に多い。

浴客が多い自然の結果として、各商店は温泉地に珍しく発展しているので、日用品や、土産物には更に事欠かない。

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※これは100年前の金具屋の資料です。外観・料金・交通案内等資料は当時のものであり、現在とは大きく異なっております。お間違えのないように。現在の金具屋については「こちら」をご覧ください。