新型コロナウイルスについての当館の対応を考え方を当社代表取締役であります八代目西山平四郎よりお伝えいたします。
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コロナウイルスについて
―歴史の宿金具屋の対応と考え方―
(2020年4月3日初稿)
〇長野県は「感染未確認地域」
政府の専門家会議が示した3区分の地域『感染拡大警戒地域』『感染確認地域』『感染未確認地域』(画像参照)のうち長野県は「感染未確認地域」にあたるとの見解が発表されました。
〇長野県は4つの地域に分かれています(主な都市と観光地)
・北信(長野市・渋温泉など)
・東信(上田市・軽井沢など)
・中信(松本市・上高地など)
・南信(飯田市・昼神など)
(その為、軽井沢に別荘を持っている都会の方が、冬なのに軽井沢に押しかけて来、逆に社会問題になりつつあります)※4月18日、北信保健所管内で感染者が1名確認されました。

〇温泉について
温泉は古来より「薬」として考えられており、古くからの温泉場には必ず「薬師如来(薬を司る如来)」を祀ったお堂があります。
人類は太古より、さまざまな疫病(細菌・ウイルス)と戦ってきています。ペスト、コレラ、赤痢、結核、天然痘、スペイン風邪、エボラ出血熱、SARS、そして新型コロナウイルスCOVID-19)。いずれもその時には「薬」はありません。自分の中の「免疫力」の強い人が生き残ります。
温泉の薬効には即効性のあるものは少ないですが、身体全体を整え直す力はもっています(温泉のページをご覧ください)。
当館のような塩化物温泉は江戸時代「仕上げの湯」と呼ばれていました。現代、忘れられている本物の温泉の「薬効」をもとめる時なのかもしれません。
長野県は全国一の長寿県、健康寿命も常にトップクラスです。りんご農家は「りんご」のおかげ、きのこ農家は「きのこ」のおかげ、そして宿屋は「温泉」のおかげと言っています。
〇当館の温泉のはいり方
当館は主に「硫酸塩・塩化物温泉」です。硫黄を含む温泉でもありますが、pHが弱アルカリ性なので、塩化物温泉の性質の方が強く出ています。
(1)まず洗う
(2)ドボっと「つかる」(脱水症状や湯あたりに気を付けて、長く)
(3)あがったら「軽くふき」(循環式と違い、源泉かけ流しは常に新鮮な温泉が湯口から出ています)、水分補給。
ただのお湯は体の汚れを落とすだけですが、温泉はその成分を毛穴から体内に取り込み、その薬効を期待するもの、「真逆」なのです
〇コロナウイルスの対応について
・換気
当館の部屋は昔の造りで、先人の知恵が活かされています。空気が流れやすくつくられているため、窓と戸を開ければ換気がすぐできます。微細なウイルスを吹き飛ばしましょう。
※冷暖房の効率、防音効果のみを考えた「高断熱・高気密」かつ機械での空気の循環は、ウイルスの天国です
・手洗い
手洗いは最も有効な予防手段と考えていますが、「アルコール・塩素」等の薬品の使用には疑問をもっています。「手」を薬で荒らし、ウイルス・細菌をつけやすくするからです。
おすすめは「お湯での流水手洗い」です。1分以上洗います。ハッピーバースデイの曲を3回歌うと1分になります。
微細なウイルスを流水という物理的力で流し去るのです。なぜ「お湯」なのか?水では手が冷たくて1分間も洗えないからです。
当館の蛇口から出るお湯は全て100%の天然温泉です。
・お風呂
当館には男女別の大浴場と露天風呂(男女別)があり、その他に「5つの貸切風呂」があります。部屋数が29室なので十分に利用できるはずです。
貸切風呂は小さな風呂です。ご心配の方は入る前に換気をして下さい。窓を開ければOKです。さきほども書きましたが、昔の造りで「換気」の重要性を知った建築です。すぐ空気が入れ替わります。
・食事場所
出来る限り席を離してセットしています。会場の関係上、会食場形式では50名以上が同時に食事をとることはありません。また当館は客室が29室と少なく、満室でも60名~80名程度であり日帰りや食事だけの利用もありませんので、館内の人口密度は非常に低い状態が維持されます。
・宿泊プラン
当館は通常「素泊まりプラン」はありません。しかし今回、コロナウイルス流行の期間のみ「素泊まりプラン」を設定いたします。
「温泉の『自身の持っている力を取り戻す』効能」を期待し、かつ食事場所で他の方と接触しなくない方の為です。料金は食事付プランの70%となります。
〇最後に
東京・大阪などの「感染拡大警戒地域」に閉じこもることは、「大きなダイヤモンド・プリンセス」にならないのでしょうか。
ただ、怯え、籠っているより、ウイルスに注意し、人間の本来持っている力を取り戻す努力をすべきだと思います。
・栄養のあるものを食べ
・適度な運動(労働)をし
・質のいい睡眠をとる
・くよくよ心配しすぎず、適度に気晴らし(趣味)をする
「心も身体も健康にし、ウイルスに立ち向かいましょう」
金具屋 八代目 西山平四郎